ぎっくり腰の根本原因は「関節」にあった
先日、朝のテレビ番組で「ぎっくり腰」が特集されているのを見かけました。くしゃみをした瞬間、荷物を持ち上げようとした瞬間、朝起きて顔を洗おうとかがんだ瞬間——そんな何気ない動作で突然腰に激痛が走る、あの症状です。テレビで取り上げられるほど悩む方は多いのだなと感じた一方、腰痛専門として20年近く現場に立ってきた身からすると「やっぱり」という思いもありました。当院にご相談にいらっしゃる方の中でも、ぎっくり腰は非常に多い症状のひとつです。
ぎっくり腰は「筋肉の損傷」だけではない
一般的に「ぎっくり腰=筋肉を痛めた」というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。もちろん、急激な負荷によって筋肉や靭帯に炎症が起きているケースはあります。
しかし、当院で多くの方の腰を診てきた経験から言えるのは、ぎっくり腰の根本にあるのは筋肉そのものよりも「関節の機能不全」であることが非常に多い、ということです。腰椎や骨盤まわりの関節が本来の動きを失い、特定の部位に負担が集中し続けた結果として、ある日「限界」を迎えて筋肉や靭帯が悲鳴を上げる。それが、多くのぎっくり腰の実態です。筋肉の痛みは「結果」であり、「原因」ではないケースが少なくありません。
なぜ関節の動きが悪くなるのか
関節の機能不全は、次のような日常の積み重ねから起こります。
- 長時間のデスクワークや同じ姿勢の維持
- 片側に重心をかける癖(立ち方・座り方・荷物の持ち方)
- 運動不足による関節可動域の低下
- 過去の腰痛や捻挫などをかばった動作のクセ
本人は自覚がないまま「なんとなく腰が張る」「片方だけ疲れやすい」といった小さなサインが出ていることも多いのですが、多くの方はそのまま生活を続けてしまいます。そしてある日、くしゃみや前かがみといったごく小さなきっかけで、蓄積していた負担が一気に爆発する——これがぎっくり腰の正体です。
「関節」と「炎症」、2つの視点で見る
ぎっくり腰の痛みには、性質の異なる2つの要素があります。
炎症
急激な負荷で患部に起きる炎症反応。発症からおよそ1週間程度で治まっていくのが一般的な経過です。
関節
本来の動きを失った関節が、動作のたびに周囲へ負担をかけ続けている状態。炎症が引いた後もここが残ると、痛みが長引きます。
整体ポレポレでは、動作時痛をその場で楽にできます
ぎっくり腰の一番つらいところは、「じっとしていれば我慢できるのに、動いた瞬間に激痛が走る」動作時痛です。当院では、この動作時痛をその場で軽減させる手技を用いています。炎症自体は発症直後の1週間はどうしても残ってしまいますが、関節へアプローチすることで「動くたびに走る痛み」はその場で和らげることができるため、炎症が引く前の辛い時期であっても、驚くほど楽になっていただけます。
セルフケアでできること
すでにぎっくり腰の急性期(発症直後で強い痛みがある時期)は、無理に動かさず安静を優先してください。痛みが落ち着いてきた段階では、以下のようなことを意識してみましょう。
- 同じ姿勢を長時間続けない(30〜60分に一度は姿勢を変える)
- 荷物を持ち上げるときは腰からではなく、膝を曲げて持ち上げる
- 片側に重心をかける癖がないか、日常の中で意識してみる
ただし、これらはあくまで予防のための心がけであり、すでに繰り返しぎっくり腰を起こしている方は、関節の機能不全そのものが根本にある可能性が高いため、セルフケアだけでの改善には限界があります。何より、発症直後の一番つらい動作時痛は、セルフケアだけで和らげるのは難しいものです。そんなときこそ、当院にご相談ください。
まとめ
- ぎっくり腰は「筋肉の損傷」がクローズアップされがちですが、根本には関節の機能不全があるケースが多くあります
- 日常生活の中での姿勢や動作のクセが、少しずつ関節に負担を蓄積させます
- ぎっくり腰の痛みには「関節」と「炎症」の2つの要素があり、炎症は発症から1週間程度で治まりますが、関節の機能不全が残っていると動作時痛は長引きます
- 炎症が残っている時期でも、関節へのアプローチで一番つらい動作時痛をその場で軽減することが可能です